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Home > 本学会について > ご挨拶/設立趣旨

ご挨拶

 2013年6月28日新たに理事長に選任されました。
 13年前に発足し、大きく発展してきた本会の舵取り今この時に引き継ぐことは大変名誉であるとともに、その責任の重さを強く感じています。
 日本の医療費は37兆円に達し、病気になってから治療するというこれまでの対策だけでは国民の健康はもとより経済をも維持できないことは明白であり、予防医学への注目が益々高まっています。中でも加齢に焦点をあてた抗加齢医学は、超高齢社会を迎える日本にとって最も期待されるアプローチと言っても過言ではないでしょう。本会の活動が日本の未来社会にとって大変大きな価値を持つものと認識し、その任務の大きさを改めて受け止めるとともに、皆様の期待に添えるよう邁進して参る所存でおります。
 前理事長の“サイエンスをベースにアンチエイジング医学を実践する”という指揮のもとに、本会の活動の方向性が次第に定まってきたと感じています。これからも引き続きこの方向性はしっかりと受け継いでいきたいと思います。さらには今後の重要なテーマのひとつと考えます“Happy People Live Longer!”の理論も取り入れて、“アンチエイジングの科学を楽しくごきげんに学ぶ!実践する!”をモットーに、学際的で夢のある会にしてゆきたいと思います。
 これらの基本姿勢のもと、新たなプロジェクトやさらに積極的なアプローチを実現したいと考えています。具体的には、PubMedに収載される英文誌を持つ、専門医制度を充実させる、疫学研究を促進する、サプリメントの機能性を科学するなど、サイエンスと実践を柱に、社会に広く認められ、社会をしっかり牽引していける学会を目指して参ります。
 今後とも皆様のご指導ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


一般社団法人
日本抗加齢医学会 理事長

坪田一男

設立趣旨
 2001年日本抗加齢研究会設立時には、すでに予見されていた超少子高齢化社会と老人医療費の増大。 国民皆保険制度を有する我が国の福祉政策は、いずれその転換を迫られるといった状況でありました。 そのような中、医師ならびに医生物研究者らが中心となって設立した目的は、加齢現象や老化の研究が進む中、 老化の病的プロセスを予防する抗加齢医学を積極的介入する方法を基礎医学的、臨床医学的に追求して実践することにより、 生活者のQOL(Quality of Life)の向上を図る。 そして抗加齢医療の提供により健康長寿を国民が享受し、老人医療費増加度の抑制、生産人口年齢の延長、 労働力の確保といういわば国家戦略的な目的であります。
 医学界ならびに社会で認められるために、抗加齢医学に関する正確なデータを集積し、正しい情報を伝え、 科学的根拠・事実に基づいた医療としての確立を目指していくと同時に、人々に受け入れられる医療となることを目指し活動を続けてまいります。

抗加齢(アンチエイジング)医学の独自性
1、健康寿命を延長するための予防医学
 抗加齢医学の研究は、出生から死亡に至るまでの様々な過程で生じる現象を科学的に捉える上で、 非常に有意義でありその成果は生活習慣病をはじめとする様々な疾患を予防し、ストレスや疲労、 免疫低下などの疾病発生促進因子を改善し、健康長寿を享受することを目指す理論的・実践的科学であり、 これこそが抗加齢医学の定義であります。そして抗加齢医学的に重要なのは長寿の質です。 高齢者のQOL(Quality of Life)を向上には、アンバランスで病的な老化を早い段階から積極的に予防し、 健康寿命を延長することにあります。

2、横断的に捉える医学
 抗加齢医学の独自性はこれまでの治療医学にみる縦割りの隔てを取り除き、多領域にわたる横断的、 集学的に研究することにより老化の関連性を把握できるにあります。
 抗加齢医学の研究は、遺伝子や細胞レベルから動物やヒトの個体レベルまで幅広く、生化学、生理学、 臨床医学など複数領域の医学にとどまらず、化学、物理学、農学、薬学など他分野に係っています。 一方で実践は、栄養学、内分泌学を用いた補充療法と運動・休養などの生活習慣の改善によって老化をどのようにコントロールできるかにあるのです。

3、生活者に積極的に行動変容を起こす医学
 人は誰でも健康長寿を望んでいます。これまでの病気を治す医療から、老化による疾病を予防し、健康寿命を延長することは、 人々が受け入れやすく、生活習慣の改善など積極的な行動変容を起こす医学となりえます。