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抗加齢医学(アンチエイジング医学)とは/アンチエ イジング医学発展の背景/アンチエイジング医学のサイエンス/アンチエイジング医学の定義/アンチエイ ジング医学の意義  



抗加齢医学(アンチエイジング医学)とは

抗加齢医学(アンチエイジング医学)とは、加齢という生物学的プロセスに介入を行い、加齢に伴う動脈硬化や、がんのような加齢関連疾患の発症確率を下げ、健康長寿をめざす医学である。

 

 アンチエイジング医学が注目されてきた背景には、エイジングのサイエンスが進み、加齢は神秘のベールの中の避けられないものではなく、細胞生物学的なプロセスのひとつとして介入の可能性があることがわかってきたことが大きい。
それでも1980年代までは、加齢のプロセスは非常に複雑で、とても介入など不可能であると思われていた。
 現在でも加齢のメカニズムに関してはさまざまな説があるものの、次第に情報が整理されて、加齢に大きく関与する分子機構が解明されつつある。

 

 すでに現時点において、カロリーリストリクション仮説と酸化ストレス仮説は、エビデンスの存在するサイエンスとして認識されつつある。

 ヒトにおいては確実なエビデンスはいまだ存在しないが、最近では、長寿の代謝マーカーとして低体温、低インシュリン血症、高DHEA-s血症について、これらがカロリーリストリクションをしたサルに認められたことが報告されている。
 このカロリーリストリクションによる寿命の延長には、Sir2/Sir1というNAD依存症ヒストン脱アセチル化酵素が重要な役割を果たしていることが明らかになってきた。
運動にかんしても、自発的な運動をさせたラットにおいて約10%の寿命延長が観察されている。これらは、食事制限や適度な運動による老化の過程で認められる動脈硬化などの病的現象が抑制さえる可能性を示しており、生活習慣改善における基本である。これらからヒトにおいても長寿パラメーターがプラスの方向に動いていることうより健康にとってプラスであることは間違いない。

 酸化ストレスは活性酸素によるタンパク質、核酸、脂質など生体成分への酸化修飾であり、その結果として種々の臓器機能障害が惹起される。

エイジングの酸化ストレス仮説は、
@種々の老化生物におけるリポフスチンを代表とする老化色素の蓄積がエイジングに伴い増加する。
A抗酸化剤の投与が小動物、下等動物の平均寿命を延長する。
B長寿遺伝子の探索から酸化ストレス関連遺伝子が見出されてきたことなどから示唆されてきた。

 

抗加齢医学(アンチエイジング医学)の定義

アンチエイジング医学の定義

 元気を享受するというのは、単に寿命を延長し高齢生存者のカーブの右肩を引き上げることを目的にしているのではないことを意味している。長寿の質が重要なのである。
人間としての寿命の質を問題にしている。
また、元気でというのは、たとえ何かの病気をもっていても、元気で長寿を享受できる状態を意味している。このためには、たとえ齢をとることによって何らかの病的状態が出現して いても、肉体的にも精神的にも、個人として全体的に“元気であり”バランスのとれた状態に保たれていることが重要と考えるのである。

アンチエイジングの図式

 



 超高齢化社会を迎えるわが国おいて、後期高齢者医療制度の創設にみられるように、現在高齢者の健康保持が国家的な課題となっており、個人の幸福という観点からはかりでなく、アンチエイジング医学は社会の経済効率を考える面でも重要となっている。
 従来日本の健康政策は病気になったら国民皆保険がこれを守りますという“疾病治療型”の医学であった。
ところが病気になってから治していたのでは費用がかかりすぎ、健康保険は波状することが確実となってきた。そこで現在予防医学へ大きく医療の流れの舵が切られようとしている。

 アンチエイジング医学は“加齢”に焦点をあてた究極の予防医学といえる。
 予防医学を考えるときに最も中心的な医学となる可能性を秘めた医学なのである。

 現在厚生労働省は、メタボリックシンドローム撲滅のためにあげている、適度な運動、適切な食事、禁煙、サプリメントなどはまさにアンチエイジング医学の流れにそったものであり、単に疾患予防というレベルを超えて、さらに健康レベルをあげていくことがアンチエイジング医学的アプローチといえる。

 疾患が発症する前に病気を予防しようという動きはさらに活発になってくると思われるが、
“加齢”をターゲットとしたアンチエイジング医学は、これからさらに重要なアプローチになっていくものと思われる。