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演題名 : エビデンスに基づいたサプリメントの可能性
演題番号 : 月-IC58
筆頭著者 : 石田 晋
所属機関 : 北海道大
発表セッション : インストラクションコース 58
セッション日時 : 10月10日(月) 9:00〜10:30
会場 : 第6会場(東京国際フォーラム Dブロック7F ホールD7)

【著者】
石田 晋(北海道大)、小沢洋子(慶応大)、川崎佳巳(宝塚第一病院) 川北哲也(慶応大)、北市伸義(北海道医療大)、大黒 浩(札幌医大) 坪田一男(慶應大)

【講演内容】
近年の分子遺伝学的研究や臨床疫学的研究により、今まで単に加齢のためと考えられていた眼疾患が、生活習慣などに依存する介入可能な疾患概念へと変遷しつつある。
なかでも加齢黄斑変性は、米国のAge-Related Eye Disease Study (AREDS)で示されたようにサプリメント(機能性食品因子)による介入で発症を抑制できた成功例と考えられる。多種多様なサプリメントの有効成分に生物活性が証明されているにもかかわらず、ヒト疾患に対して安全性と有効性のエビデンスが確立されたものは未だに多くない。
そこで、このインストラクションコースではサプリメントの正しい栄養学的理論・生物学的根拠、さらに実際の診療における臨床データを供覧し、サプリメントの将来性・可能性を科学的に検証したい。
具体的には、7名の演者による以下の構成である。

(1)石田:イントロダクションとして、サプリメントによる介入の成功例としてAREDSを 紹介し、カロテノイド・ポリフェノールの分子構造や一般的特性につき概説する。

(2)小沢:AREDSの結果を受けて米国ではサプリメント使用が浸透しているが、 日本の眼科診療ではサプリメントに対して患者および医師はどのような考え方を 持っているのだろうか?慶大アンケート結果は、患者のサプリメント服用頻度 における医師の説明の重要性を示唆しており、サプリメントに関して患者といかに 対峙するかを考察する。

(3)川崎:サプリメントに関する正確な知識や情報に基づき患者指導を 行うために、それらの情報提供を業務とする栄養情報担当者の立場からみた、 サプリメントの正しい利用方法について解説する。

(4)川北:ラクトフェリンは生乳に含まれる食品因子であるが、涙液にも 多く含まれており、過去にシェーグレン症候群への内服投与で有効性が 指摘されている。慶大での臨床研究の結果を交え、ラクトフェリンのドライアイへの 応用について解説する。

(5)北市:アスタキサンチンはサケ・イクラ・エビ・カニなどの甲殻類に含まれる 橙色のカロテノイドである。北大での臨床試験では眼精疲労や眼底血流の改善が みられ、さらに動物モデルにおける眼炎症軽症化と眼表面保護効果についても 供覧する。

(6)大黒: カシスアントシアニンは毛様体筋のエンドセリン受容体に作用し、 眼の保護効果が期待されるポリフェノールである。札医大ではアントシアニンの 緑内障に対する効果を2年間に渡る二重盲検比較試験で検討した結果、 アントシアニンによる視神経血流増加および視野障害進行の軽減が 見られたので供覧する。

(7)坪田:抗加齢医学の2つのパラダイム、酸化ストレス仮説とカロリー制限仮説を紹介し、上述の臨床データを踏まえて眼科におけるサプリメントの現在の潮流 から将来の展望まで総括する。

 
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