
満岡 孝雄先生
最近思うこと
アンチエイジング医療に携わって20年以上が過ぎた。長年の臨床経験の中で、特に有効性を実感しているのは、適切なサプリメントの活用とホルモン補充療法である。
女性は閉経後およそ10年で老化が加速し、骨密度の低下による骨粗しょう症や骨折リスクの増加、筋肉量の減少と内臓脂肪の増加が進行する。いわゆるサルコペニアと軽度肥満が重なり、耐糖能異常や糖尿病を招きやすくなる。さらに皮膚の弾力低下やしみ・しわの増加、動脈硬化の進展による心血管疾患リスクの上昇、尿路性器の粘膜萎縮に伴う膀胱炎や尿失禁、性交痛など、生活の質を損なう変化も少なくない。
これらの変化は本人だけでなく家族の負担にもつながる。老化を先送りし健康長寿の実現には、閉経前後からのホルモン補充療法(エストロゲン±プロゲステロン)が有効である。
しかし地方ではホルモン補充療法の提供機関は限られており、抗加齢医学専門医の積極的な提供を望んでいる。