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医療法人 LEADING GIRLS 女性医療クリニックLUNAグループ理事長 関口由紀先生

医療法人 LEADING GIRLS 女性医療クリニックLUNAグループ
理事長 関口由紀先生

 医療法人 LEADING GIRLS 女性医療クリニックLUNAグループ理事長の関口由紀です。今回私は、女性のテストステロン(男性ホルモン)補充療法について紹介したいと思います。

 女性も、男性の5分の1程度のテストステロンを持っています。だいだいエストラジオールは、テストステロンの代謝産物なんです。このテストステロンが低下すると、男性と同様に女性にも、生きる意欲の低下や性的意欲の低下が起こります。この生きる意欲の低下は、抗うつ剤の内服等では改善しないのが特徴です。閉経後の女性性機能障害に関しては、女性ホルモンはフェムゾーンの局所投与が推奨されていて、それで性機能が改善しない場合は、テストステロン投与が行われます。女性のテストステロン補充は、まずは注射で男性の2分の1量程度から開始して、数回投与後4分の1程度に減量して維持します。症状が改善したら弱い男性ホルモン作用あるDHEAの内服や、テストステロンのクリーム剤に移行する人もいます。女性のテストステロン補充に関しては、5年レベルではありますが、乳がんの発生や血栓症のリスクは少なく、そういう意味では、女性ホルモンより安全かもしれません。

女性医療ネットワーク理事長 対馬ルリ子女性ライフクリニックの 対馬ルリ子先生に渡します。よろしくお願いします。

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