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人生100年時代の活力をつくる医学マガジン

第21回 日本抗加齢医学会総会「何でものみこむアンチエイジング」講演動画

会長講演:内藤 裕二 先生「何でものみこむアンチエイジング 〜持続的な幸せを実現するために〜」

 1889年の破傷風菌の純粋培養の成功、1950年代の腸内細菌培養研究、1907年に発表された乳酸菌研究など、過去の様々な研究から今日の腸内細菌叢研究へつながり、腸内細菌がヒトの健康において重要な役割を担っていることがわかっています。腸内細菌のみならず、ストレスや疲労、免疫など様々な分野を横断して科学的にウェルビーイングを目指す抗加齢医学を今後も進めていくためには、多面的な考え、すなわち、第21回抗加齢医学会総会テーマである「何でものみこむ」姿勢が大切なのではないでしょうか。

理事長提言:堀江 重郎 先生

 ここ数年間だけ見てもアンチエイジング医学は加速度的な進化をみせ、自立した長寿社会がすでに願望でなく実現可能になりつつあります。一方未曽有のコロナ禍により、社会活動のみならず人間心理や行動様式が大きく変わってきています。抗加齢医学の進歩を振り返りながら、これから日本抗加齢医学会の進むべき方向を語ります。

教育講演1:伊藤 裕 先生「WITH コロナ時代の百寿社会を創造する抗加齢医学」

 「超・超高齢社会」に突入した我が国の New Normal 医療は、「不死」と「幸福」の融合を求める医学となることが予想されます。私たちは幸せに生きてこそ長生きでき、Well-being の追及が豊かな抗加齢を実現していくことができるのではないかと考えられます。AI/Dx(Digital Transformation)が既に抗加齢に貢献していますが、わたしたちは今後いかにそれらを活用し、百寿社会を達成していくのでしょうか。

教育講演2:渡邊 昌 先生「食事療法は何に有効か。Effectiveness of Dietary Therapy」

 食事は全身の健康状態をコントロールし、病気の発症や治癒に密接に関係していますが、日本では医療の場で食事療法が正当に評価されていないのが現状です。自身の糖尿病生活 30 年の体験から、病理、疫学、栄養学を背景に食事療法の効果と問題点を提起します。

教育講演3:飯島 勝矢 先生「国家戦略としてのフレイル予防・オーラルフレイル予防」

 人生 100 年時代とも言われる中で、健康寿命の延伸は重要であり、フレイルをいかに喰い留めるのかが鍵となります。コロナ禍での自粛生活長期化を基盤とする生活不活発による高齢者のフレイル化【コロナフレイル】も顕著に見えてきました。医療活動だけでなく、社会的側面も含めた大局的な視点からアプローチすることが求められるフレイル予防について、新たな視点での最新知見を提供します。日本の現状と今後のヘルスケアの見据える方向性を考えてみましょう。

教育講演4:中神 啓徳 先生「老化細胞制御による探索的治療への挑戦」

 マウスを用いた研究では、老化細胞を除去することにより寿命の延長と加齢関連疾患の減少、さらにがんの発症抑制も認められたことから、この老化細胞を取り除いて若返りを図る「老化細胞除去薬(セノリティクス)」の開発が世界中で進められています。老化制御治療の取り組みと今後の展望を語ります。

教育講演5:古川 俊治 先生「論文から見た COVID-19 の 1 年半」

 最初の緊急事態宣言が発表された直後の 2020 年 4 月中旬より、NEJM,Lancet,JAMA,BMJ,Nature,Science,Cell 及びそれらの関係誌を中心に、COVID-19 関連の論文を網羅的に読み込み、重要と思われる研究結果の概要をリスト化したエビデンスからCOVID-19 における研究開発動向として顕著に見えた変化をお伝えします。

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