東京大学産婦人科の大須賀穣です。今回、第23回抗加齢医学会総会の会長を担当いたします。皆さんに学会を楽しんでいただければ幸甚です。
さて、最近私は働き方改革により人生を豊かにすることは、抗加齢医学の理念に一致すると感じています。
新型コロナがひと段落して欧州に学会出張する機会が増えてきて感じるのですが、欧州の人々の人生の過ごし方との違いを常に考えさせられます。学会の合間に街に出かけて思うことですが、欧州の国々では余暇を大切にすることが、懸命に働くことと同様に価値があるようです。私たち日本人も体が元気で長生きするだけではなく、心も豊かに長生きをしたいものです。
働き方改革が抗加齢医学の発展につながることを祈念して、次の先生におつなぎします。
次回は、東京医科歯科大学産科婦人科学講座教授の寺内公一先生です。