認定医療施設「三番町ごきげんクリニック(千代田区)」アンチエイジングドック体験記Vol.1 初診(問診・検査)編
- 抗加齢医学の現場
- 2019年4月1日
「アンチエイジングドックって何?」「どんな検査で何がわかるの?」と気になっている方は多いものの、健康診断や人間ドックに比べ、まだ十分に世間に浸透していないのがこのアンチエイジングドック。
そこで、「老化が始まっているのか、いつも健康診断では原因が見つからないものの、心身ともにずっと不調続きで、健康診断とどう違うのかアンチエイジングドックを受けてみたいと前々から興味があった」という一般女性が日本抗加齢医学会「認定医療施設*」の三番町ごきげんクリニックで実際にアンチエイジングドックを体験した様子をレポートしてくれました。
*認定医療施設とは、日本抗加齢医学会が定める認定制度の諸条件を満たし、認定医療施設申請を行った施設に対して、老化度評価、抗加齢診断、指導、データ計測・分析等において、実情と実績を審査した結果、認定を得ている施設です。
********以下、体験記*********
受診のきっかけ
ここ数年、朝起きた時から一日中気分が落ち込んでいることが多く、仕事に対してもなかなか「やる気スイッチ」が入らず、心身ともに「なんとなく、しんどい」と感じていました。最近、白髪も増え、見た目も体内も老化し始めているのではないかと気になり、一度自分の体内で起こっている変化を知りたいと考えるようになりました。
<主に困っている症状> やる気の低下 <睡眠> 毎日7〜8時間とれているが、熟眠感はなし <運動> デスクワークが多い仕事のため、通勤時など、できるだけ毎日歩くように心掛けている。スポーツクラブにも週2日ほど通っている(運動すると少し気分も上向きになる)。 <食事> 仕事で帰りが遅い日も多く、外食が多い。飲酒は週1~2日程度。 <その他> PMS(月経前症候群)があり、ピルを服用中。 |
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まず、問診からスタート
まず、通されたのはカウンセリングルームです。事前に記入しておいた「問診票」をもとに、来院目的や今抱えている心身の悩みなど、看護師さんがじっくり話を聞いてくれます。リラックスした雰囲気の中、各検査項目についての詳しい説明はもちろん、予算や悩みに応じて、適した検査プランを提案してくださるので、アンチエイジングドックが初めての私でも安心でした。
続いて、院長の澤登雅一先生による検査前の問診です。改めて、アンチエイジングドックを受けようと思ったきっかけ、過去の病歴、最近の体調、主な一日の生活スケジュールや生活習慣など、先生からの質問に詳細に答えていきます。また、先生からは、アンチエイジングドックで何がわかるのかという検査に関する情報だけでなく、「健康」はどう作られているのか、心身共にパフォーマンスを高く保つために必要なことは何かまで、わかりやすく解説いただき、「アンチエイジングの考え方」や「健康づくり」に対する理解が非常に深まりました。
澤登雅一先生: 『病院=病気を探してもらうところ』というイメージがありますが、アンチエイジングプログラムを行う病院では少し違っています。一般的な病院では、『病気になった時の対処 』 はできても、『健康 』 そのものは作れません。『健康 』 はその人の生活習慣や食べている内容で決まるものなのです。遺伝的要素との関係は2割程度しかありません。年齢を重ねると、『原因はわからないけれど、なんだか不調 』 という状況が増えてきませんか?それは、栄養・ホルモン・自律神経のバランスが崩れているのかもしれません。この『バランス 』を整えることが、『健康 』 をつくる上で大変重要なのです。アンチエイジングドックは、検査項目が多岐にわたるだけでなく、各検査項目の関連性なども見ながら結果を分析していきますので、健康診断や人間ドックの判定だけではわからない、老化の弱点(老化の程度や老化を促進させる危険因子)を早い段階で発見できるのが良いところです。
いざ、検査へ
検査項目は、普段の生活を少し変えていくことを前提に、先生と相談の上、以下としました。
●ドクターズサプリメント(栄養分析プログラム)
問診・血液検査・体組成検査によって、現在の身体の栄養状態を分析(脂のバランス、ビ タミン、ミネラル、タンパク質の不足も含む)
●毛髪検査
有害物質の有無、必須ミネラルのバランスをみる検査
●酸化抗酸化検査
体の「さびつき度」を、酸化ストレスや抗酸化力で評価
●簡易糖化測定
AGEs(糖化最終生成物:advanced glycation end products)スコアを測定(同年代と比べた時のランキングで評価)
●遅発型フードアレルギー検査
普段の生活では気が付きにくい、食べた後6〜24時間後に炎症を起こす遅発型フードアレルギー(アレルギー抗原)を見つける検査。
「簡易糖化測定」に関しては、指1本で検査でき、その場ですぐに結果が出るとのことで、早速行いました。その結果は、「AGEsスコア0.57 a.u.(arbitrary units) 同年代ランキング87位/100人中」という散々な結果でした。ランキングの低さにショックを受けつつも、仕事のストレスからAGEsが増えるような生活をしているのかなと、納得の結果でもありました。
その他、計60cc程度の採血と、毛髪0.3g程度を採取し、すべての検査は終了しました(検査自体は30分〜1時間程度で終了)。検査結果が出るまでに約4週間、分析に約1週間かかるとのことで、改めて5週間後に伺い、コンサルテーションを受ける予定です
初診(問診・検査)の印象としては、先生もスタッフも丁寧な説明でわかりやすく、検査前にしっかり今の心身の状態についてヒアリングしてくださったので、安心・リラックスして検査に臨めました。自分の現在の身体の状態(老化度)がわかり、ずっと悩んでいた不調の原因が何かしらわかるかもしれないと思うと、次回のコンサルテーションの日が楽しみでなりません。
<Vol.3:コンサルテーション(炎症ケアを中心に)編を読む>