認定医療施設「三番町ごきげんクリニック(千代田区)」 アンチエイジングドック体験記 Vol.2 コンサルテーション(酸化・抗酸化力)編
- 抗加齢医学の現場
- 2019年11月2日
前回の体験記では、「心身ともにずっと不調が続いている。健康診断では見つからないようなところに、何か原因があるでは」と考える一般女性A子さん(仮称)が、実際にアンチエイジングドックを受け、その体験(問診・検査)をレポートしてくれました(詳細は、アンチエイジングドック体験記 Vol.1 初診(問診・検査)編をご参照ください)
今回の体験記は、「コンサルテーション編」です。前回に続き、A子さんの体験レポートをお送りします。アンチエイジングドックで、普段会社で受けている健康診断とは全く異なるアプローチのコンサルテーションを受け、食事を中心に生活を変えていこうという思いが伝わってくるレポートでした。行動変容を期待できるアンチエイジングドックがどのようなものか、ぜひご覧ください。
**************以下、体験記*************
普段から、「やる気の低調」や「疲れの抜けなさ」に悩んでいた35歳の私。前回の「三番町ごきげんクリニック」受診(問診・検査)から約5週間がたち、待ちに待った検査結果の説明(コンサルテーション)の日がやってきました。
「どんな結果が出ているのだろう」というワクワク感、そして不安の入り混じる複雑な気持ちでしたが、クリニックのスタッフの皆さんが前回同様に笑顔で迎えてくださったので、若干緊張気味だった心もほぐれ、いざ、院長の澤登雅一先生の待つコンサルテーションルームへ。先生の机の上に用意されていたのは、50枚程度はあると思われる分厚い検査結果と分析資料。「こんなにも詳細に調べてくださったなんて」と検査結果資料の多さに驚きが隠せません。その資料を見ながら説明が進んでいきます。
まず、検査結果の全体的な評価からです
主にこの3つの観点から、各項目の数値や数値間の関連性の話も交え、詳細に解説してくださいました
澤登雅一先生:「『疲れがとれず、元気が出ない』というお話でしたが、これには、エネルギー産生・ホルモンバランス・栄養バランス・ストレス・酸化・炎症などさまざまな要因が関係しています。今回の検査でも、それらについて調べていますが、まず、酸化・抗酸化についてお話します。A子さんの場合、検査結果を見ると、『Co(コエンザイム)Q10酸化率(酸化型コエンザイムQ10と還元型コエンザイムQ10の比率)』が高値で、ユビキノール(還元型コエンザイムQ10)が低値であることが分かります。これは、身体の酸化の処理にコエンザイムQ10 が使われ、還元型コエンザイムQ10が不足していることを表しています。CoQ10は、抗酸化の働きのほかにエネルギー代謝にも大切で、不足はエネルギー不足、つまり、疲労感や元気が出ないという症状につながります
CoQ10不足に代表されるように、A子さんは、全体的に抗酸化力が不足しているという結果もみられます。抗酸化力を高めるために、1日300〜400gの野菜(主に緑黄色野菜)を食べることを心掛けましょう。両手いっぱい分の野菜がだいたい100g程度ですので、その3倍と考えるとかなりの量が必要になりますが、食事だけでなくサプリメントなどもうまく取り入れながら不足分を補っていければいいですね。たくさんの野菜を一度に取れる方法として、スムージーにするのもおすすめです。
また、A子さんは仕事上、ストレスが多いということもあると思いますが、ビタミンCレベルの低値はそれを反映している可能性があります。ビタミンCは、ストレスがあると出るホルモン「コルチゾール」の材料です。そのため、ストレスが多いとどんどん消費され、本来の役割である免疫や皮膚粘膜の健康などに回らなくなります。野菜・かんきつ系の果物・サプリメントを積極的に摂取していきましょう」。
普段の生活を振り返ってみても、仕事が忙しく、食事内容もおろそかになりがちで、野菜や果物はなかなか取れていないと自覚がありました。「無理をして食事を大きく改善させなくてはいけないというわけではなく、どうしても不足してしまう分はサプリメントで補ってもよい」と言われ、それなら今の私にもできるかもと安心しました。
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