認定医療施設「三番町ごきげんクリニック(千代田区)」 アンチエイジングドック体験記 Vol.4 コンサルテーション(エネルギー産生効率アップ)編
- 抗加齢医学の現場
- 2019年11月2日
A子さんによる「アンチエイジングドック体験記」も、こちらで最後となります。会社の健康診断結果でこれまで特に問題を指摘されてこなかったA子さんですが、「慢性的な疲れが取れるかもしれない!」と、かなり決意が固まったようです。
**************以下、体験記*************
澤登雅一先生:「ミトコンドリアは身体の発電所と言われています。ミトコンドリアでスムーズにエネルギーを作れるように、その材料を補給してあげる必要があり、その材料となるのは、ビタミンB群・コエンザイムQ10などです。A子さんは『疲れ』を症状としてあげられていますが、今回の検査結果では、ビタミンB群・コエンザイムQ10いずれも不足していますので、この疲れの改善方法として、エネルギー産生のサポートとなる栄養素(ビタミンB群・コエンザイムQ10・カルニチン)を強化するのも一つの手段です」。
澤登雅一先生:「これまで食事を中心としたアドバイスとなりましたが、他にもストレスをコントロールして体をポジティブに変化させる方法はあります。入浴の際は、必ず湯船に浸かってください。その際に、マグネシウムのバスソルトを入れて体へ吸収させると、リラックスをうまく促してくれますよ。あとは、運動ですね。夜は睡眠への導入の時間です。遅い時間に運動をすると交感神経が高ぶり睡眠に影響します。運動は、夜の時間帯は避けて、できるだけ15時までに行いましょう。そして、できれば23時までに寝る。地道なことですが、休息は、疲労やストレス対策として本当に大事なものです」。
初めてクリニックを訪れた時から、自分なりに少し健康を見直してみようという気になり、検査結果を待つまでの5週間、市販されているコエンザイムQ10のサプリメントを服用し、なんとなく体調が良くなってきたと実感していました。細胞レベルで必要な栄養素は何か、それがどのように使われていてなぜ必要なのかなど、先生に詳細に説明いただいたことで、納得感を持ってサプリメント服用を続けることができそうです。
また、これまでも「規則正しくバランスのとれた生活の大切さ」は、頭では理解していたつもりでしたが、「寝る前のスマホ」をやめられないでいました。アンチエイジングドックで、体の疲労が作られている過程が見える化され、リラックスするための時間を意識的に取り入れたいという思いに変わりました。
澤登雅一先生のコンサルテーションの後は、看護師さんが、アンチエイジングな毎日を送るための実践しやすいヒントや、サプリメントの紹介をしてくださいました。
良質なタンパク源である大豆製品ですが、タンパク量自体は多くないため、お肉などの主菜のほかに、大豆の水煮をサラダに入れるなどして少しプラスしていくことがお勧めだそうです。また、食卓の上に、すり胡麻や干しエビ、乾燥させた海藻類を置いておき、おひたしやおみそ汁にふりかけることで、手軽にミネラル類を取れることも教えていただきました。
一方で、自分で取り組むことが難しい場合のサプリメントも紹介してくださいました。補うことが必要と分かった栄養素の全てを、毎日サプリメントで摂取すると膨大な量になります。そこで、看護師さんが、1日おきに取ってよいものと、毎日取ったほうがよいものを分けてくださいました。その日に何を飲めばいいかが分からなくならないよう、1日1回朝に飲む分をまとめて分包にしてくださるそうです。
今回は、少し前から飲み始めたコエンザイムQ10のサプリメントを継続しながら、まずは自分の食生活の改善をチャレンジしてみて、半年後や1年後にその結果を確認することにしました。
今まで受けた通常の健康診断では特に引っ掛かる項目がありませんでしたが、心身ともに不調が続き、毎日しんどいと感じていました。今回、アンチエイジングドックを受けたことで、健康診断では分からなかった、今の自分の身体の状態が明らかになり、「疲れや不調」の原因とも思われる多くの問題点が発見できたことは、私にとって驚きでした。「老化が始まったのだろうから仕方ないだろう」と半ば諦めていたさまざまな不調も、実は「可逆的」に改善できるということが分かり、健康づくりに対するモチベーションが上がりました。
食事に関しても、普段から食事内容は自分なりに気をつけているつもりでしたが、実際に検査結果で数値としてみると、全く足りていない大事な栄養素も多いことに気づきました。各栄養素が体内でどのような働きをしているかの理解も深まり、「自分の身体にとって、何をどの程度食べるといいか」を知ることができて、私の今後の食生活は大きく変わりそうです。
クリニックを後にする際、看護師さんから、「今から生活習慣の改善を始めれば、10年後の健康リスクが大きく変わってくると思うので、頑張りましょう!コツは、頑張り過ぎずに続けることです!」とエールをいただきました。身体の中から、どれだけ健康になれるかは、これから先の私の努力次第ですね。
<Vol.2 コンサルテーション(酸化・抗酸化力)編はこちら>