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医学界からベンチャーを! 第1回ヘルスケアベンチャー大賞開催報告

第1回ヘルスケアベンチャー大賞実行委員長
イノベーション委員会委員長  坪田 一男

イノベーション委員会

【委員長】
 坪田 一男(慶應義塾大学医学部眼科学教室 教授)
【委員】
 堀江 重郎 (順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学 教授)
 森下 竜一 (大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学 教授)
 木下  茂 (京都府立医科大学特任講座感覚器未来医療学 教授)
 佐野 元昭 (慶應義塾大学医学部循環器内科 准教授)
 満尾  正  (満尾クリニック 院長)
 新村  健 (兵庫医科大学総合診療科 主任教授)
 古家 大祐 (金沢医科大学糖尿病・内分泌代謝内科 教授)
 江幡 哲也 (株式会社オールアバウト 代表取締役社長) 
 福田 伸生 (バイオ・サイト・キャピタル株式会社 専務取締役)

 この委員会では抗加齢医学の中からイノベーションを起こし産業化を学会としても推進していきたいとの思いからあらたに作られた委員会だ。ご存じのように現在の保険医療の中で良い医療をすればするほど外貨が流出する(図1)。

図1 医薬品医療機器貿易赤字推移

 ある日の外来を見てみよう。前日角膜移植と白内障の同時手術をした。患者様は大喜び。今まで見えなかった目が見えるようになり、“坪田先生、ありがとうございます。これで日常生活が送れるようになります”と感動である。医師である僕もとってもうれしい。医者になった甲斐があった!!目の前の患者様を最高の医療によって治療し喜ばれた。こんな素晴らしい場面はない。でもここに問題がある。僕の使った手術顕微鏡はドイツのツァイス社製、角膜はアメリカアイバンクからの輸入、使った眼内レンズはアメリカのAMO社製、白内障手術装置はアルコン社アメリカ製だ。世界最高の医療を行うには海外のものを使うしかなく、それによって外貨が流出するのだ。すなわち日本の医療の競争力が世界に対してまだまだ足りない。日本全体では図1のように医薬品で3兆円、医療機器で1兆円の輸入超過となっている。合計4兆円。これだけの外貨を他の産業で取り戻すことは大変なことだ。自動車産業以外で4兆円の輸出額をもっている産業自体が育っていない。さてアンチエイジング医学の領域でもこのままいくと日本は同じことになりかねない。世界で一番長寿なごきげんな国のアンチエイジング医学を行うことによって、抗加齢医学会の先生方が良い診療を行うことによって貴重な外貨が失われていくのはぜひ避けたいところである。むしろアンチエイジング医療産業が日本で花開くことによって日本発のアンチエイジング医学が世界で使われ、世界の人をごきげんにして、それによって外貨をかせいでゆく。これがあるべき姿ではないであろうか!なので今坪田はイノベーションに燃えている!微力ながらお役にたちたいと考えているのだ。

 なんとかこの状態を打開したい!日本の健康産業、医療が外貨を逆に稼げるようにしていきたい!

日本政府もさまざまな法律を整備

次世代の産業を作るためにはアカデミアの力も必要だとの認識から政府は学校教育法を2015年に変更し大学の責務に教育と研究に加えてイノベーションを追加した(図2)。

図2 2015年に改正された学校教育法。
従来から大学の責務は教育と研究であったが、そこにイノベーションが加わった

 大学で行われた研究もいち早く社会に届けることによって産業につなげようという考えである。この法律は学校にかぎられているが、広く考えればアカデミアすべての力を使って次世代産業を作りたいとの基本的な考えだ。アカデミアは大学ばかりではない。学会も大切なアカデミアの一翼をになっている。特に我々の抗加齢医学会は進取の気概にとんだ8500名もの会員を有するアンチエイジング関連トップの学会である。自分も含めてユニークな先生がたくさんいるのが魅力であり強みである!毎年行われる総会の発表にはきらりと光るものも多く、産業の芽になるものもたくさん含まれている。特にこれからの時代はサイエンスをすべて大学にまかせる時代は終わり、インターネットの普及やビッグデータソースのアクセスの広がりなど知のオープン化によって開業の先生の卓越したアイデアが大切な時代になってきている。

 そこで学会理事会ではイノベーション委員会を立ち上げて、抗加齢医学会から社会の変革を起こせるようなイノベーションを育てていこうということになった。特に副理事長の森下竜一先生は2000年初頭から大学発ベンチャーを日本で初めてスタートし、イノベーションを起こしきた先駆者だ。経験も深い。ここにみんなで学ばない手はない!今まさにアンチエイジング医学とイノベーションという画期的な組み合わせから新しい時代がやってこようとしているのだ。

医学会からベンチャーを! 第1回ヘルスケアベンチャー大賞

 イノベーション委員会では学会の先生方にイノベーションの重要性や可能性を理解していただくのにどのような活動がいいか検討した。WEB上でのイノベーション講演会や、イノベーションに特化した講習会などさまざまな意見が出たが全員一致で賛成したのが“ヘルスケアベンチャー大賞”をやろうということだった!アンチエイジングの領域の中のさまざまなシーズをもとに新しい可能性を拓き、社会課題の解決につなげていこうという試みだ。新しいベンチャー企業や個人からアイデアをもとにビジネスプランを出したもらいこれを評価し表彰するというものだ。実行委員長を坪田が行い、審査委員長を堀江重郎理事長におねがいした。また主催は抗加齢協会として学会と共催として盛り上げていこうとなった。実務は森下竜一先生の紹介でバイオサイトキャピタルの福田伸生さんと事務局の中村智子さんが担当してくれることになった。この二人がいなければヘルスケアベンチャー大賞はできなかった。この場を借りてあらためてお礼申し上げたい。何人が応募してくれるかと心配していたがおかげさまで26件の応募があり活況となった。厳粛な審査のもと会社部門から3社、個人部門から3名が選ばれた。

 ファイナルに残った会社部門3社と個人部門3名の事業内容。それぞれユニークなビジネスモデルを考えて応募してくれた。 詳細は表をご覧いただきたい。それぞれ化粧品、疼痛緩和、視覚再生など大変ユニークな製品を作っている。個人部門でも簡易眼圧計の開発、簡易認知機能スクリーニング、匂いでアンチエイジングなどユニークなものばかりであった。これらの合計6チームが先日の第19回抗加齢医学会最中に行われた最終選考会で競い合ったのである。森下竜一先生の司会のもと、各チームがすばらしい発表を行い(写真1)、審査中には経済産業省政策統括調整官の江崎禎英(よしひで)さんの画期的な特別講演が行われた。

ファイナリスト 6チーム 発表順 

(企業の部)アンチエイジングペプタイド株式会社 大阪府

<事業の名称>: 
新規機能性ショートペプチドによる化粧品素材及び医療応用

<事業内容>:  
弊社は、大阪大学において創薬を目的に発明されたペプチドから派生した機能性の高いアミノ酸が5~20個前後から成るシュートペプチド技術をプラットフォームとして、同大学と産学連携によって、皮膚恒常性の維持、皮膚線維芽細胞の活性などのアンチエイジング効果の高い化粧品の材料、癌や精神的理由からの脱毛に悩む患者向けの育毛剤、アジュバンドやワクチンへの応用など医療用途などの研究開発並びに製造販売を行っています。]

<アンチエイジングに関するアピールポイント>:
弊社が開発した機能性ショートペプチドは、皮膚に浸透して皮膚線維芽細胞を活性化し、ヒアルロン酸合成能(肌への潤い)及びコラーゲンの収縮能(皺取り)を発揮して、加齢で衰えた皮膚バリアを補強し、肌の恒常性を保持しますので、注射等の外科的手法によらずに身体の内側からアンチエイジング効果をもたらします。

ファイナリスト(企業の部)株式会社イグニス  東京都

<事業の名称>: 
疼痛緩和のアンチエイジングVR

<事業内容>:
共同研究でのクリニック・大学病院様での臨床試験にて、幻肢痛や神経障害性疼痛など、数年に渡り継続していた難治性の慢性疼痛に、当社の開発したバーチャルリアリティ(以後VR)コンテンツが、麻薬系鎮痛剤よりも鎮痛効果があることが確認されました。(特許出願中)。心因性疼痛への不安緩和を目的に認知行動療法も加え、慢性疼痛に対するヘルスケアを行い、VR体験時のバイタルデータをリアルタイムで測定、AIを用いて分析することで、新たな疼痛緩和治療を開発しています。

<アンチエイジングに関するアピールポイント>:
加齢に伴い慢性疼痛を訴える患者が増加し、慢性疼痛はうつ、さらに認知症とも関連します。
仮想空間において、認知機能と運動機能を同時に刺激することで、これまで薬剤で解決できなかった慢性疼痛がVRコンテンツによって緩和することが明らかになりました。
またうつ状態が改善し、自己効力感が向上することから、VRはアンチエイジングの強力なコンテンツになると期待されます。

ファイナリスト(企業の部)株式会社レストアビジョン 東京都

<事業の名称>:
視覚再生遺伝子治療薬開発

<事業内容>:
現在、日本の成人視覚障害の原因の第2位を占め、未だ有効な治療法のない指定難病である網膜色素変性症を対象に、独自技術「キメラロドプシン」を用いて、視覚再生遺伝子治療薬の開発を行います。同じく研究開発が進められている人工網膜やiPS由来視細胞移植に比べ、大きな手術の必要がなく、一度の治療で半永久的な視覚再生効果が期待できるのが大きな特徴で、オーファンドラッグの強みを生かして開発を行います。

<アンチエイジングに関するアピールポイント>:
網膜色素変性症は、早老症として知られるウェルナー症候群のように、遺伝性疾患ですが、加齢によって病態が進行する加齢関連疾患という側面があり、網膜に生じる早老症ととらえることができます。本開発の主目的は再生ですが、一方で変性症の進行抑制効果も確認されており、アンチエイジングへの応用も期待できます。

ファイナリスト(個人の部)小橋 英長 東京都

<事業の名称>:
誰でも簡単に使える眼圧計の開発と事業化

<事業の内容>:
緑内障は失明原因の第一位であり、国内推定患者は465万人にのぼる。眼圧を下げることが唯一の治療とされるが、眼圧検査は医療機関のみで可能であり、自己計測は困難である。我々は、簡便に眼圧を知りたいという潜在的なニーズを踏まえ、自己測定可能なポータブル眼圧計タップアイを開発した。2021年に医療機器承認を目標としており、上市後は眼圧計の販売だけではなく、眼圧データを活用した情報サービスも計画している。

<アンチエイジングに関するアピールポイント>:
緑内障の進行に伴って、運転、読書、歩行、顔の認識などの加齢に伴う能力低下、認知機能低下、転落、転倒の危険性増加が報告されている。さらに緑内障進行は、他疾患の治療に対するコンプライアンスの低下を招く可能性がある。そのため簡便な眼圧のモニタリングは、加齢に伴う様々な不利益を回避できることが期待される。

(個人の部)武田 朱公 大阪府

<事業の名称>: 
視線検出技術を利用した簡易認知機能スクリーニングシステムの開発による社会システムの負荷軽減

<事業の内容>:
iPhone等の端末機器の顔認証機能により画像・映像等に対する視線動作等を計測し、AI解析・クラウドを活用することで認知機能をストレスフリーで客観的に評価するスクリーニング法を開発します。自治体、企業健保、老人ホーム、運転免許センターなどで簡易に認知機能評価を行い、早期治療への動機付け、又は生活改善や運動などによる認知機能の回復をサポートする健康管理サイトの運営など、認知症予防関連のビジネスを提供します。

<アンチエイジングに関するアピールポイント>:
認知症は発病すると根治療法が存在せず、急速に脳や肉体の老化が進行します。認知機能を簡易にスクリーニング評価し、機能低下が軽度の段階で早期の対応を講じることで、発病や進行を遅らせることができます。生活習慣の改善等によって認知機能の維持・回復に繋げ、脳と肉体の若さを保ち、元気で健康な生活を可能とします。

ファイナリスト(個人の部)藤澤 昌司 東京都 (プレゼンター代理者)

<事業の名称>:
フレグランスくん

<事業の内容>:
嗅覚障害を有する患者へ嗅覚回復を目的としたリハビリ装置を作製する。強い匂い刺激で、状況に応じた数種類の匂いを利用者に与えることで、効率的に嗅覚障害療法を行う。利用者は、デバイスを使用しながら嗅覚の変化・回復を感じられることから治療への意欲をかきたてる治療法である。
また、嗅覚障害を改善することで認知症の予防的効果も期待される。

<アンチエイジングに関するアピールポイント>
匂い刺激に対して鈍感になる事が、アルツハイマー型認知症の初期症状である。早い段階で対策をすれば、嗅神経を回復させ、認知機能も改善させる事が可能であり、認知症の予防となる。
嗅神経と海馬には再生能力がある為、嗅神経を効果的に刺激する事で、嗅神経細胞が再生し、その刺激は海馬にも伝わり、認知症予防に繋がる。

 さて最後に大賞にえらばれたのは機能性ショートペプチドを開発しているアンチエイジングペプタイド(株)と認知機能スクリーニングを開発した大阪大学の武田朱公先生だ。

 あらためておめでとう!このような素晴らしい応募が初回から多数寄せられたことにとても感謝している!これらのアイデアが社会のイノベーションを起こしていけば抗加齢医学の未来も明るい!

写真2  ヘルスケアベンチャー大賞優勝者の審査委員と優勝者を囲んで。

受賞者の声

第1回ヘルスケアベンチャー大賞

アンチエイジングペプタイド株式会社 代表取締役社長 橋弥 尚孝

 この度は、栄えある第1回ヘルスケアベンチャー大賞に選んで頂き、誠に有難うございます。

 弊社は、ペプチドを用いて健康で幸せな生活を目指す事を目的としております。

 起業のきっかけは、血管新生に関連する新規分子をスクリーニングする中で、新規配列のペプチドAG30を同定した事に始まります。機能解析を進めていくと血管新生作用のみならず、広範な抗菌作用、線維芽細胞活性化作用、免疫応答作用など多彩な機能を有していることが分かりました。これらは創傷治癒に適した作用であることから、当初は創傷治療薬開発を目指した取り組みを開始しましたが、この配列を改変することによる、他分野への応用にも取り組みました。

 実際商品化するにあたっては、コストは重要な要素となりますが、アミノ酸配列を短くすることにより、顕著なコストダウンが可能となります。その為に徐々に配列を短くし、検証を行いました。興味深いことに、配列を改変することにより、抗菌活性や線維芽細胞活性化作用の活性バランスが変わることがわかり、それぞれの機能を高めたペプチド作成が可能となりました。そして、創傷治癒目的から化粧品としての利用可能性を探る事に目標を変換し、更に短いペプチドにして線維芽細胞活性化作用が残ったペプチドOSK-9を作成するに至りました。

 OSK-9はヒアルロン酸やコラーゲンの産生増加作用も有しております。実際、シート化した浮遊培養線維芽細胞にOSK-9を添加すると、シートの収縮が確認されました。これは、肌を引き締めてハリを持たせる上で有益な作用であると考えられます。

 現在OSK-9は化粧品会社のアルビオンのエイジングケア商品であるアンフィネスシリーズにご利用頂き、高評価を得ております。

 今回ベンチャー大賞候補であった株式会社イグニスのバーチャルリアリティー(VR)を利用した慢性疼痛の緩和コンテンツの開発、株式会社レストアビジョンの加齢によって進行する網膜色素変性症の遺伝子治療薬開発のいずれもが、とても興味深い内容であり、弊社が大賞を頂けた事は幸運だと思っております。  現在大学を含め様々な研究施設に、起業に値するseedsは多くあると思いますが、研究者単独でビジネスに成功する事は困難です。このヘルスケアベンチャー大賞をきっかけに、多くの既存企業から多くのseedsに注目が届き、多くのseedsが消費者のために花咲く事を願っております。

第1回ヘルスケアベンチャー大賞 学会賞

武田 朱公 大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学寄附講座准教授

 この度は第1回ヘルスケアベンチャー大賞選考会にて学会賞に選出して頂きましたこと、心より御礼申し上げます。

 高齢化に伴う認知症の増加は様々な形で社会に負担を強いており、その対応は待ったなしの状況にあります。認知症の根本的治療法は未だ確立されていませんが、最近の臨床研究から、早期に発見し適切な介入を行うことで認知症をかなりの程度予防できることが明らかになってきました。生活習慣病の治療や運動療法などにより、認知症の発症リスクを確実に減らせることが分かってきています。

 認知症発症予防を効果的に行うためには、まずは認知機能の低下を早期の段階で発見することが重要になります。しかしながら現状、このステップが上手くっていません。最大の問題は、スクリーニングに使えるような簡便な認知機能評価法が存在しない点にあります。通常は紙ベースでの質問形式の認知機能検査を初期評価として行いますが、検査に時間がかかり、心理的ストレスも大きく、スクリーニング的に施行するには難点があります。

 この問題を解決するため、私共は視線検出技術を利用した全く新しい認知機能評価法を開発してきました。「目の動き」を利用することで、映像を眺めるだけで被験者の認知機能を定量的に測定するというシステムです。タスク映像を眺める視線の動きを記録し解析することで、従来の認知機能検査の精度に匹敵するスコアが得られるようになっています。

 このシステムは応用範囲が非常に広く、大きな可能性があると考えています。健康診断で認知症のスクリーニングを行ったり、最近問題になっている認知症患者の運転免許の適正検査などにも使用できる可能性があります。誰でも簡単に認知機能をチェックできるため、脳の健康状態の維持や認知症予防に活用することが出来ます。また本システムは言語の介在をあまり必要としないため、言語の壁を越えやすく、グローバル展開も可能です。私自身、認知症患者の診療に日々携わっていますが、このシステムは認知症医療に非常に大きなメリットをもたらすと確信しています。

 またこのことは、大きなビジネスチャンスにも繋がると考えています。応用範囲が広範であるため、様々な形でのビジネスが可能です。グローバル展開も視野に入れた準備を進めている段階です。今回、学会賞に選出して頂き、またご支援を賜りましたことは、今後のベンチャー企業に向けて大きな弾みとなります。この賞を頂いたことを励みにして、今後も研究開発とビジネス展開に向けて益々頑張っていきたいと思っております。

未来に向けて

 あらためて第1回のヘルスケアベンチャー大賞の報告ができることをうれしく思う。20年前に本日本抗加齢医学会ができて新しい医学が生まれつつあるのを強く感じたのを思い出す。いまアンチエイジングのサイエンスが花開き、これから社会実装されていく時代がやってくる。現在までの病気になってから治療を行うという国民皆保険システムだけでは(これは素晴らしいシステムなので全力で残していくべきだが)、経済も破綻するし患者様もごきげんじゃない!やはり予防医学が大切だ!特に加齢に焦点を当てた予防医学の王様である抗加齢医学が中心になっていくと思うのだ。それを大きな流れとして社会に届けるイノベーションが必要だ!イノベーションはいくらアイデがよくても起こせない。どうやって新しい健康医学を社会に届けるかの勝負が始まっている。

 これから海外のアンチエイジングシステムを導入するばかりでなく、日本独自のアンチエイジングイノベーションが必要だ。そして日本のアイデア、日本の新しいビジネスモデルで世界を若く健康にし、加齢関連疾患を激減させ、アンチエイジング医学によって日本が外貨を得ていけるようになっていったらいいと強く感じている。来年も第2回ヘルスケアベンチャー大賞を開催予定である。どうぞ皆様引き続きご支援よろしくお願いします

第2回へスルケアベンチャー大賞は 2020年4月より募集を開始します。 是非多くのご応募をお待ちしています。

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