きっかけは、患者さんの健康寿命と、アラフィフにさしかかり自分自身の老いについても考えるようになり、学びたいという気持ちが強くなったため、このワクワクする分野の扉をたたきました。

　患者さんの口腔内状態は悪くないのに炎症が治まらない患者さんに、生活習慣を見直してもらうと、翌月の受診時には炎症がおさまっている。これはどうも歯科疾患が原因ではないなと思い、背後になにか他に原因があるのではと考えたりなど、全身から、口医としてアプローチしていく必要性を感じることがたびたびあり、抗加齢医学の勉強を始めました。

　専門医をとってからは、個々の患者さんの治療が必要となってしまった背景と原因をより深く理解し、患者さんに食事内容や生活習慣の話を多くするようになりました。同時に仕事へのモチベーションがさらにあがり、とてもやりがいを感じるようになりました。

　試験勉強も医師の先生方と同じ試験問題で、非常に知見が広がりました。歯科医師の先生にも平等に門戸を開かれた学会なので、入会をおすすめします。