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日本抗加齢医学会 2018年度第4回メディアセミナー開催報告② 運動器抗加齢医学研究会・脳心血管抗加齢研究会 最新情報

2019年2月18日(月) 14:00-16:30
日本橋ライフサイエンスビルディング201 会議室
主催:一般社団法人日本抗加齢医学会 広報委員会

運動器抗加齢医学研究会 最新情報
知っておきたい運動器にかかわる抗加齢の王道ポイント

運動器抗加齢医学研究会 世話人
NPO法人高齢者運動器疾患研究所 代表理事
医療法人社団愛友会伊奈病院 整形外科 部長
石橋英明

筋肉が減少する原因は多岐にわたりますが、加齢もその1つです。私たちの筋肉は40歳以降、1年間に0.5~1%減少しており、40歳から80歳までの間に20~40%減少することになります。
国内の研究では、39歳未満の人と80歳以上の人を比較すると、筋力は男性で44.9%、女性で53.2%、筋量は男性で33.4%、女性で23.1%減少していました。別の研究では、40代からの骨格筋量の低下率(年間平均)は、男性の上肢は0.58%、下肢は0.58%、女性の上肢は0.26%、下肢は0.39%でした。
体力の維持には運動習慣が重要で、その習慣がある人とない人では、運動能力に10歳分の差が生じることが分かっています。日本整形外科学会は、運動機能の維持・改善のために「ロコモーショントレーニング(ロコトレ)」を推奨しています。
私たちは埼玉県伊奈町の住民303名の協力で、ロコトレをする群と今まで通りの生活を続ける群を比較・検証しました。
その結果、例えば「片脚立ち時間」や「最速歩行速度」は、ロコトレをした方が統計学的な有意差をもって改善していました。介入終了から1年後の調査では、女性のロコトレ群では転倒を経験した人が3分の1に低下しており、ロコトレが運動機能の向上や転倒予防につながることが分かりました。

脳心血管抗加齢研究会 最新情報
血管からみるアンチエイジング:脳心血管抗加齢研究会のご案内

日本抗加齢医学会 副理事長
脳心血管抗加齢研究会 世話人代表
大阪大学大学院医学系研究科 臨床遺伝子治療学寄附講座 教授
森下竜一

日本人の死因のうち、脳心血管疾患は約25%を占めています。500万人を超えているとされる認知症についても、動脈硬化を基盤とする血管性認知症とアルツハイマー型認知症との混合型が多くを占めています。多くの人にとって、脳・心臓・血管のアンチエイジングが大切であると言えます。2018年12月、議員立法で提出した「脳卒中・循環器病対策基本法」が成立し、疾患のレジストリー研究が進むことが期待されます。
 動脈硬化性疾患の危険因子の中で、LDL-コレステロールはスタチンなどによって低下が可能となった一方、食後中性脂肪血症が注目されています。日本人のデータでも、心血管疾患のリスクが3倍程度高まります。食後採血の重要性を示すもので、実際に欧州のガイドラインは、「空腹時採血は脂質の評価には必要とされない」としています。
 食後の高血糖と認知症との関連も示唆されており、食後の高血糖に対する対策が、最初にできる認知症の対策になると考えています。
認知症かどうかのスクリーニングをより簡便に行うために、私たちは、目線の動きを利用して簡易に認知機能評価する機械を開発しました。被験者はモニターの前に座り、映像を眺めるだけで認知機能の検査ができます。
予防という観点では食品の機能性表示制度が整備され、認知機能の向上という機能を表示する成分もあります。

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